お母さんからむし歯菌が移る

赤ちゃんは、無菌的な状態で生まれてきます。生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中を調べて見ると、虫歯菌はひとつもありません。では、どうして虫歯になってしまうのでしょう? 
それは、特に生後19ヶ月~36ヶ月の間に、何かの機会に家族の誰か(主に、母親)から、赤ちゃんのお口の中に虫歯菌が感染してしまうからです。

どうしたら、感染させずにすむのでしょうか? 
まずはお母さんや、家族の方のお口の中の虫歯菌の数を減らすことから努力しましょう。母乳を与える時は、まず、手洗いして、乳首の回りを消毒してから、与えると思います。同じように、赤ちゃんと接する時は、良く歯磨きして、お口の中もきれいにしてから接してあげて下さい。当然、口で砕いて柔らかくした物を与えたり、食べ物を冷やすために母親のスプーンでフーフーしたりは、やらない方が賢明です。

むし歯の多いお母さんから生まれた赤ちゃんには、虫歯の発生率も高くなる傾向になってます。できるだけ妊娠4ケ月から7ケ月までの安定期の間に、お母さん自身の歯科疾患の治療を済ましておきましょう。

お子さんが生後19ヶ月~36ヶ月の間は、保育者がキシリトールのガム等を使うと効果的です。